新しい社会で活動するための練習

2021.06.08

子供たちが新しい社会で活躍し、幸せになれるようにするためには、子供自身が自分の行動に責任を持ち、仲間と共に挑戦する練習をする必要があります。本校のSTEAM教育では、大学やビジネス関係者の方々と協力しながら、新しい社会で活動するための練習の場を提供していきたいと考えています。

今日は、5月から生徒たちが参加しているSoELaのアントレプレナーシップ講座をご紹介します。SoELaは、「主体的に行動を起こす人々で溢れる社会の構築に貢献すること」を目的として活動しているNPOで、生徒たちはSoELaと一緒に行動を起こす練習を始めました。

アントレプレナーシップ講座
アントレプレナーシップ講座

6月4日(金)には、広く実社会のことを知らなければ、社会をよくするための提案はできないということで、東洋大学国際ボランティアサークルSalmatの石井さん(現在OG)にフィリピンで幼稚園を建設する活動の話をしてもらいました。話の中で石井さんは、生徒たちに「フッカル」を勧めてくれました。「フッカル」とは、「フットワークよく、気軽に新しいことにチャレンジすること」で、この考え方で自分の道が見つかった経験談を話して下さいました。4つくらい年上の人から、国際的に活動する様子を聞くことができたのはとても良い刺激になったと思います。

石井さんの写真
石井さんが語る国際ボランティアの活動に聞き入る生徒たち

郷原さんは、ビジネスの事例を交えながら、発想法を教えて下さいました。郷原さんは、異年齢交流によって発想をうながす創発カフェを主催しており、神奈川県人材育成支援センターで研修講師を務めるなど、これからの社会で大人が仕事をしていくために必要な教育を実施しています。本校のワークショップでも、新しい社会で必要な技術を教えて下さるため、先生方も一緒に勉強しています。企業で働いている人でも創発をうまくできる人は多くなく、私自身も大手企業で研修を実施したことがあるので、高校生のうちからこのような考え方を学ぶことができるのは、自分の道を見つける際に役にたつと思います。

聴講する先生たちの写真
学び続ける先生たち(校長先生もいらっしゃいます。)

自由ヶ丘学園高等学校は、新しい社会で必要とされることを国内外の方々と共に学び、創発する環境を子供たちに提供します。

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーやフィールド調査に関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow、群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバー、SEE Learning Japan運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了