カチカンヲアップデートセヨ

2020.07.20

Minerva Japan Caravan2020に参加しました!

Minerva School of KGI(通称ミネルバ大学)の学生さんによるMinerva Japan Caravan2020が7月10日(金)に実施されました。自分のバイアス≪思い込み≫を客観的に見る方法、自分の考えや言動・行動について深く省みる内省をする方法など、変化の激しい時代を生き抜くために必要な力を、ミネルバ式に分かりやすく教えてくださいました。生徒たちには大きな一歩を踏み出す機会になったようで、ワークショップの後には「今まで自分がしてきた決断は、実は外的要因があったのではないか」「部活がつらいと感じていたことに、バイアスがあったのではないか」など、脳がフル稼働していたと感じられるような感想を語っていました。また「2時間があっという間に終わってしまった!」という感想もあり、とても有意義な時間を過ごすと共に「Minerva大学に行くにはどうしたらよいか?」など、新しい夢も見つけられたようです。

*)Minerva Japan Caravan 2020とは、ミネルバ大生の日本人4名が、 株式会社リクルートの社内組織 HITOLAB(ヒトラボ)様の後援のもと行われたワークショップです。5月下旬から8月にかけて全国の高校生400名と「無意識の思い込みについて考える」をテーマに実施されますが、7月10日は本校が対象校となり、80名の生徒が参加しました。
参考:リクルート、ミネルバ大生が実施する高校生向けワークショッププログラムの作成を支援 - 全国約400名の高校生がオンラインで参加 -

MINERVA
自由ヶ丘学園高等学校で実施されたMINERVA JAPAN CARAVAN2020の様子

 

今回のワークショップを企画して下さったミネルバ大生は4年間で世界7都市を巡り、授業を全てオンラインで受けています。ミネルバ大学には、従来の大学のような校舎はなく、街の図書館を利用するなど街をキャンパスとしており、学生の80%は留学生だそうです。これは、これからますます多様化する社会で生き抜くために必要な、「多様な人と協力する力」「失敗から立ち直る力」を経験しながら学べる素晴らしい仕組みです。さらに授業は、人が最も効果的に学習できるよう、科学に裏付けされた以下の条件を満たすように設計されているそうです。
(1)脳を通常より負荷をかけた状態で稼働させる
(2)繰り返し練習が行える環境で学ぶ
(3)能動的に授業に参加できる状態

MINERVA

 

今回のワークショップは、「無意識の思い込みについて考える」というテーマを元に、『価値観を更新すること』で自分の価値観を客観的に見つめる活動を、ミネルバ生がメンターとなって実施されました。事前課題が出され、ワークショップではそれらを使って生徒たちが能動的に発言していました。また新しく学んだ内容を、実際の事例でどのように活用できるかを絶えず質問されるため、いつ質問が来ても答えられるように生徒たちは脳を常にフル稼働して臨んでいました。さらに繰り返し練習はワークショップの中だけではなく、事後課題でもワークショップでの学びをさらに深め、実生活に応用する練習を行いました。ミネルバ大学は学んだ知識を応用する方法を効率よく学ぶノウハウを持っているため、新しい世界に果敢に挑戦できる人材を育てられるのだなと納得しました。
今回のワークショップでミネルバ生から学んだことを自由ヶ丘学園高等学校の授業で生かして行きたいと考えております。ミネルバ大生のみなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします!

MINERVA

 

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーやフィールド調査に関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow、群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバー、SEE Learning Japan運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了