VR空間内で自分について考えました。

2021.09.27

本校のSTEAMの授業で生徒たちは、自分の考えていることや好きなことを科学(Science)、 工学(Technology)、技術(Engineering)、芸術(Art)、数学(Math)を使って社会に伝え、貢献する方法を試行錯誤しながら学んでいます。

まずは、自分は何を考えていて、どのようなことをしたいのか、社会にどのように貢献したいのかということを自分で認識する必要があるのですが、これがなかなか難しいようです。そこで、いろいろな視点から自分のやりたいことについて考えてもらう機会をつくるために、様々なことに挑戦したり、社会に貢献する活動をしている方々に合ったりする機会を作っています。

今回は、バーチャルリアリティー(Virtual Reality)の技術を使って自分のやりたいことについて考えるワークショップを提供している、zenschoolに生徒が参加した話をご紹介します。zenschoolはテレビ番組のガイアの夜明けで、新規ビジネス立ち上げに貢献していると紹介された企業で、VR空間内で自分の過去を振り返り、瞑想と対話によって、自分が本当は何をやりたいのかを発見することを支援しています。

自分の過去の可視化
VR空間で自分について深く考えました。

 

まずはVRゴーグルを装着してVR空間に入り、VR空間内での移動の方法などを練習ました。その後、鎌倉から参加したコーチから瞑想のやり方やマインドフルネスについて学び、自分の本当にやりたいことについて対話しながら考えました。VR空間内でコーチと共に自分の過去や自分の得意なことについて考えた結果、このワークショップに参加した生徒は「やりたいことが見つかった!」と、晴れやかな顔をして帰っていきました。子供達はゲームばかりでなく、同じ技術を使って自分を見つめる時間も持てるようになると良いと思います。これからも生徒たちと一緒にいろいろなことに挑戦していく予定です!

マインドフルネス
マインドフルネスを学びました。

 

vrキャンプファイアー
キャンプファイヤーと虫の音が聞こえるVR空間で自分について考えました。

 

この記事を書いたメンバー
今井 朝子
今井 朝子
(株)日立製作所にて研究開発に従事した後、アメリカの企業にて東京大学とイリノイ大学とのVRの国際研究プロジェクトに参加し、アプリケーション開発に従事。その後ユーザビリティーやフィールド調査に関するフリーランサーとして多数企業の新規事業提案等に携わる。現在、総務省情報通信審議会専門委員、OECD SSES National Project Manager、Salzburg Global Seminar Fellow、群馬県非認知教育専門家委員会委員、SEL Japan 運営メンバー、SEE Learning Japan運営メンバーを兼務。

<経歴>
・慶應義塾大学理工学部卒業
・慶應義塾大学大学院理工学研究科物理学専攻 修士課程修了
・イリノイ大学コンピュータサイエンス科 修士課程修了
・東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程修了